解答版
1
つぎの条件をみたす実数yをすべて求めよ
「任意の実数xに対して
を成り立たせる整数が存在する。」
これは後に図書館で大数のバックナンバーを見ていて見つけた
以下大数のコピー
条件の不等式が定める領域は、円
・・・①
の周および内部(以下"円板"と呼ぶ)で、整数の組p,qを1つを決めるごとに円板ができる。そこで、①の定める円板を、簡単に記号]で表すことにする。すると
(Ⅰ)
の場合
円板]は円板]に含まれる。
したがって円板で平面を覆うことを考える場合、としてqの小さいもの、つまり既約分数を考えればよい。
(Ⅱ)
の場合
円板]と]で
(中心間の距離(半径の和
∴ (中心間の距離)≧(半径の和)
したがってこの場合円板]と]は完全に離れているか互いに外接すかのいずれかであり
外接する条件は
以上Ⅰ,Ⅱから
ちょっと休憩
続き
円板]と]は外接し、さらに円板と]も外接する。
また既約分数
で定まる円板]は
を満たす自然数nが必ず存在することから、2つの円板とx軸の囲む部分にに含まれ右図(後に描画します)に斜線で示したような部分に現れない。
さらにまた、外接する2円の中心を半径の比に内分するから、円板の接点のy座標は
同様に、円板の接点のy座標は
したがって図の網目部分を囲む3点のy座標について、不等式
が成立し、等号はn=1のときに限り、その左辺は となる
ゆえに0≦x≦1の範囲で、線分(0≦x≦1)が、①で定められる円板で覆われる必要十分条件は または であり逆にそのとき、①の円板は任意の区間 n≦x≦n+1 で 0≦x≦1 におけると同じように平面を覆うから任意の実数xに対して、与えられた不等式を成り立たせるような整数p,qはを定めることができる。
よって求めるyの値は
または